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【ゲーム】感情を持ったアンドロイド達の物語『デトロイトビカムヒューマン』クリア感想!【ADV】

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なゆきでございます! こちらはアドベンチャーゲーム『Detroit: Become Human』の感想記事です。※ネタバレあります。

 
ちなみにこちらのメーカーさん。『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』『BEYOND: Two Souls』というゲームも出してます。
 
  

アンドロイドが巻き起こす事件!

【発売日】2018年5月25日 【対応機種】 PlayStation 4  【CERO】 D(17歳以上対象)
 
ジャンルはSFです。人間とアンドロイド、二つの種族間の問題が描かれています。実際、未来にはAIに仕事を奪われると言われているので考えさせられる世界観ですよね。ストーリー重視派のためにあるようなゲームで、映画を実際にプレイしているような感覚が楽しめますよ。

 

主人公3人はアンドロイドという共通点はありますが、目的や話のテーマはそれぞれ違います。立場も目的も異なる3人の主人公の視点を通して、デトロイトで巻き起こる事件を見ていくことになります。

 
 ・コナー
警察をサポートするために作られた男性型アンドロイドです。警察側というだけに現場を調べることができます。前々作のノーマン・ジェイデンを思い起こします。常に何かを追いかけてるイメージ。人間側とアンドロイド側の中間の立ち位置で葛藤する姿が印象的でした。

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 ・カーラ
家事をサポートするための女性型アンドロイドです。コナーとは正反対で、常に逃げているイメージ。少女アリスを中心とした逃避行が描かれています。母のような、愛情深さを感じるキャラです。

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 ・マーカス
アンドロイドたちのリーダー。自由を手にするため革命を起こそうとしてます。未来予測という、他の主人公にはない独自の操作あり。影響力絶大で、アンドロイドたちの自由を勝ち取るための物語です。

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こういうムービーが多用された海外のアドベンチャーゲーム。デトロイト以前にも色々発売されているのですが、「思ったほど分岐しないなぁ」というのが正直な感想でした。日本ですとテキスト系のアドベンチャーが多く「ここまで分岐すんの!?」と驚くくらい展開が変わるゲームもあるのですよ。なので、分岐という点でみれば少し物足りなさを感じていたんです。

 

そして本作の『デトロイトビカムヒューマン』は同タイプのゲームの中では、けっこう分岐してくれます! 全く影響がないものもありますが、何気なく選んだことが後になって重要になったり、主人公Aの行動が主人公Bに影響を与えたり、アドベンチャー好きの心をくすぐる要素が満載でした。 

 

登場人物の生死にも関わりる選択肢も存在しますのでけっこう重要です。特定のボタンを押すQTE(クイックタイムイベント)を失敗すると主人公がケガをしますのでボタン一つ一つが超必死。主人公との一体感はかなり高いと思います。

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ここから少しシステムに関して気になった点を二つほど上げます。このタイプのゲームでよくある難点があります。
 
・操作する時、走れない!
もう遅い。遅いのよ! リアルで常に爆走してる人なんていないけども、これはゲームでありフィクションなので走らせてください! デトロイトに限った話ではなく、このタイプのゲーム全般で移動速度が遅い仕様なんです。なんでかな。
 
・ムービー、飛ばせねえ! 
これはしょうがないのでしょうか。私が出会ったゲームはだいたいQTEは飛ばせないのですが、システム上そういう風になってしまうのですかね。周回プレイにはスキップもしくは早送り機能は必須だと思います。
 

一周目感想(大半のキャラを失う絶望ルート編)

一周目をプレイしての感想です。 自分は臨場感を重視して難易度高い方を選びました。 そのおかげで登場人物の半分ぐらいがお亡くなりになる大惨事を起こしてしまいます。主人公三人はなんとか生き残ったので、そこが唯一の救い。
 
選択肢は制限時間付きなので悠長に考えてる暇がなく、とっさに選んで助かったときは心底ホッとしました。
 
第一印象ではカーラが一番好きだったのですが、最後まで遊んだ結果なんだかんだでコナーが一番好きになっていましたね。個人的に見たかった人間とアンドロイドの絆が、彼のエピソードに盛り込まれていたからです。
 
・コナー編
初っ端からコナーが説得中のアンドロイドと共にダイブしてしまいました。やり直したかったのですが、 しれっと復活してきた時はびっくりしながらも嬉しかったです。「私はたぶん三人目だと思うから」状態です。コナーは記憶を引き継げるので厳密には違います。
 
けっこう悩む選択肢も多いのですが、ハンクの好感度だけはメキメキ上がりました。うちのコナーはハンク最優先で守ってたので、辛辣だったハンクがコナーを助けてくれたときはちょっと感動した。なんかハンク、放っておけないんですよ。 

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各エピソード後にコナーが上司っぽい人に事件の報告に行きます。序盤以降は全然解決出来てなかったので誤魔化すのに必死でした(笑) 現場では任務無視して、報告時は良い子ちゃんを演じるうちのコナー。 

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・マーカス編 
マーカスは心労がたえない。仲間の価値観が正反対なので、みんなが納得いく選択がないのが難しかったです。話が進むほど戦いの規模が大きくなって来て、こんなはずじゃなかったのに状態でした。
 
本当に性格が出てるなと思ったのですが、仲間の意見に流されてましたね(笑) その結果が仲間を失うという最悪な結果でしたので、申し訳なさでいっぱいです。
 
私が操作するマーカスは流されやすく意思の弱いリーダーになってしまいました。リーダー、向いてなかった! でも勉強になりました。 
 
・カーラ編
カーラ自体は好きなキャラクターです。ただ基本的にデトロイト外への逃亡が目的でちょっと期待した展開と違いました。エピソード自体は良いのですが、他の主人公とあまり絡みがないのが残念です。
 
複数主人公の楽しみのひとつが『別々の道を歩んでた彼らが交差すること』だと思ってるのでなんか違うなーと思ってしまったのです。一応会いますが、すれ違う程度ですね。最後はみんなで協力し合うのかなと思っていただけに、そこは残念でした。
 
カーラは逃亡が目的なので出会ってもすぐに離脱してしまいます。私が選んできた結果なので、カーラが他の二人と協力するルートがあるのかは不明です。ちなみにマーカスとコナーは協力しあうルートになりました。
 
アンドロイドと人間の争いが全面に出ているストーリーでしたね。   人間にも可哀想な面はあるのですが、アンドロイドの方が何倍も感情移入してしまいました。   虐待されて、存在を否定されて、傷つけられて。   人間側の気持ちも理解できるんですが、アンドロイドがあまりにも酷い扱いを受けています。
 

二周目感想( 目指せ!全員生存ルート編)

もー泣いた!!
 
二周目はどうしようかなーと迷いましたが、仲間を失くしたマーカスが不憫だったのでリベンジしました。 やって正解。どうせやるのだから全員生存エンドを目指しました。全員生き残るにはどうすれば良いのか、本当に難しかった!
 
一周目では救えなかったマーカスの仲間とカーラの仲間を助けるために、   今回はあまり暴力的な選択はしないようにしました。
 
・マーカス編2
いやー、徹底的に平和的な訴えをしていったんですが、無抵抗なアンドロイドが倒されていくのが本当にしのびなかった。マーカスは本当に辛いと思うよ。一切抵抗しない仲間が危険にさらされてるんだもん。なんでゲームでこんな辛い思いしてんの。
 
マーカスがバッドエンドを迎えそうな場面に突入します。もう本気で駄目だと思いました。そんな時に、仲間に入れたアンドロイドが庇ってくれたんですよ!!   仲間に入れてって言うから、まあ連れてってやるかと軽い気持ちでOKした彼がです!
 
泣かせにかかってくるよ、デトロイト!
 
結果的にたくさんのアンドロイドを失ってしまったけど、   前回の優柔不断な訴えより全然良かった。人々にアンドロイドが『ただ自由に生きたいだけ』『人間を傷つけたいわけじゃない』という思いが伝わったのが嬉しかったです。  
 
アンドロイド側も『あくまで平和的なデモを繰り返すマーカス』に最後まで付いてきてくれるんですよね~! みんなの気持ちが離れてもしょうがないと思ってたので、嬉しかったなぁ。   最後の選択肢で「歌う」ってあって、  何だこれと選んでみたら物凄く感動してしまった(笑)   
 
・カーラ編2
前回はしっくり来なかったカーラ編ですが、 今回は仲間のルーサーを救う道を模索しました。一周目は川から国境を渡ろうとして失敗してしまったので、何がなんでもバスに乗るルートを探してましたね。   川ルートだとルーサーを助けられる自信がなかったので、ちょっと心が痛むイベントがありましたが無理やりバスに乗りました。
 
バスに乗る前にアリスを虐待していたトッドに会えます。一周目では生かすことが出来なかったので、生存ルートをだいぶ模索したんですよね。ちなみに窓から逃げるのが一番楽ですよ。操作ミスさえなければ、あっという間に脱出できます!
 
選択肢次第だと思いますが、トッドと和解出来たことにちょっと感動! 二周目やって良かったなと思えるイベントの一つですね。
 
やっとカーラ編終わったと思ったら最後に修羅場が待ってました。   機械でアンドロイドかどうか調べられます。目の前で正体がばれたアンドロイド。ルーサーも犠牲になる気満々。列がどんどん前に進む。
 
「もう終わりや…!」
 
そしてついに検査官の前へ! 4つの選択肢が出現します。3つはカーラを含めた誰かを犠牲にするものしかありません。時間も進んでる状況なので、焦りもあるし、だからって簡単には決められない。正直どれも選びたくなかったです。ここまで来て誰かを犠牲になんてしたくない。諦めも含んでましたが「誰も犠牲にしない」を選択しました。
 
そこでカーラが「お願い。自由になりたいの」と検査官の心に訴えてました。「もしかして!?」と思いつつ見守っていたら、なんと検査官が見逃してくれたのです!!!!
 
このシーン、めちゃくちゃ感動しました! すごい良かった!! 検査官がニュースをちらっと見たので、マーカス編で平和的に訴えてたから信じてもらえたのかなと思いました。マーカス編で頑張ったかいがあったんだ!  ルーサーも無事生還!!
 
・コナー編2
ちなみにコナー編は前回と全く同じ道を辿りました(笑) ハンクとの友情を深め、変異体になります。ハンクと仲良くならず人間側のアンドロイドでいる道はどうしても選べなかったです。コナーとハンクのコンビ最高すぎて無理! あんなに嫌ってたコナーをなんだかんだで助けてくれるハンクが好きです。
 
一周目では人間側が本当に敵にしか思えなかったけど、今回はアンドロイドに理解を示す人達が何人もいてくれて感動的でした。特にアンドロイドに対して否定的だった人達が、歩み寄ろうとしてくれたのが嬉しかったです。
 
物語の前半はほぼ共通ルートで、後半以降からルートが分かれていくようですね。 

 『デトロイトビカムヒューマン』の感想まとめ 

全員生存エンドに辿り着けました!!   めっちゃ頑張りました!   悩んだけど二周目やって良かったなぁ。一周目と二周目では、印象が全然違いますね!
 
もしデトロイトをプレイする予定でいる方は、是非全員生存エンドを目指してみてください!! 達成感もあるし、感動が増しますよ!